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評価:
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新潮社
¥ 700
(2010-01-28)
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【感想】
全体としてはやはり短編集なため、作品の完成度が低く物足りなさが多く残った
しかし、短時間で多くの著者の作品に触れることができ
どの著者の文章の書き方が好きかどうか等がわかった
このため、効率よく新たに自分が好きな著者を見つけることができそうだ
好きそうな著者
・伊坂幸太郎
・有川浩
・本多孝好←特にこの人の他の作品を読んでみたい
好きじゃなさそうな著者
・佐藤友哉
【抜粋】
合コンの話
伊坂幸太郎より
ある作曲家が死ぬ前に言ったそうだ
「人はそれぞれ、与えられた譜面を必死に、演奏することしかできないし、そうするしかない。
隣の譜面を覗く余裕もない。自分の譜面を演奏しながら、他人もうまく演奏できればいいな、
と祈るだけだ」
ヒトモドキ
有川浩
人は3回死ぬらしい
ボケて記憶がなくなったときに精神的に死んで
死亡したときに肉体的に死んで
周囲の人の記憶から薄れたときに社会的に死ぬ
日曜日のヤドカリ
本多孝好
お父さんはお母さんを愛している。
でも、お母さんもお父さんを愛していますか?
そんなもの、わかるわけがなかった。
だったら、真澄にとって本当に弥生さんはかけがえのない宝物なのか。
それもわかるわけがないのだ。
わかるわけがないものを、そういうものだと思い込みながら暮らしている。
それが家族なのだ。
42作目